2018/08/17
オススメの本その2『往復書簡』/湊かなえ 著【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
手紙
こんにちは。最近久しぶりに手紙を書く機会がありました。
友人の誕生日にみんなで手紙を書いて渡そう!という事になり、何年かぶりにレターセットを購入しました。
思えば世代的に小学校高学年の頃にはもう携帯やメールが普及していたので、
手紙を出す機会は減っていく一方でしたね。
さて、今回は手紙がテーマのちょっと変わった小説をご紹介します。
◆『往復書簡』/湊かなえ
『告白』などで有名な湊かなえさんのミステリー短編小説です。
書簡(=手紙)形式がとられていまして、登場人物たちが書いている手紙のやり取りのみで構成されてます。
その手紙を通して、登場人物たちにまつわる過去の事件の真相が徐々に明らかになっていきます。
何が面白いかというと、手紙の中だからか平気で嘘をついていたり事実を隠したりといった行為ができるんです。
対面していれば表情などからばれてしまうであろう嘘もばれない。
代わりに手紙が積み重なっていくにつれて色んな綻びが出てくるという感じです。
『往復書簡』は3つの短編が収録されていまして、私のオススメは「十五年後の補習」というお話です。
何年か前に松下奈緒さんと市原隼人さん主演で実写ドラマ化されています。
手紙をやり取りしているのは遠距離恋愛中の交際している男女。
交際を始めたのは十五年前、学生の頃に巻き込まれたとある事件がきっかけなのですが、
彼女の方には事件前後の記憶が無い。彼氏は何かを知っていて隠しているのでは・・・?というストーリー。
読み進めていく度にそう来るかーというような展開ですごく面白かったです。
興味がある方はぜひ読んでみてください。