2019/02/27
オススメの本その6『木洩れ日に泳ぐ魚』/恩田陸 著【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
心理戦が楽しめるお話。
こんにちは! オススメの小説を紹介します。今回ご紹介するのはこちら。
◆『木洩れ日に泳ぐ魚』/恩田陸
『蜜蜂と遠雷』で直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸さんの長編小説です。
他にも実写映画化された『夜のピクニック』などが有名だと思います。
~あらすじ~
舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。
初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿―
共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。
濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。
不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。(裏表紙より引用)
お互いに引っ越して別々の道を歩むことになる同居していた男女が最後の夜に
語り合うお話というとロマンチックな内容を想像するかもしれませんが、
あらすじにもあるように男女の心理戦が描かれています。
なんとこの男女、お互いがお互いを殺人犯だと思って疑い合っているんです。
どうしてお互いにそんな疑いを抱くようになってしまったのか。
同居しているものの同棲しているわけではないこの二人の関係は何なのか。
二人の視点が切り替わりながら物語が進んでいく中、真相が明らかになっていきます。
ミステリー小説だと思って読んでいたら恋愛小説とも呼べる要素もあったり、
読み始めたら続きが気になってついつい一気に読み進めてしまいました。
興味のある方はぜひ手に取ってみてください。