2019/04/23
オススメの本その8『カエルの楽園』/ 百田尚樹 著【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
ゾッとするお話でした
間隔が空いてしまいましたが、今回もオススメの本を紹介していきます。
◆『カエルの楽園』/ 百田尚樹
実写映画も上映中の『フォルトゥナの瞳』や『永遠の0』などが有名な百田尚樹さんの小説です。
タイトルだけ見るとお伽噺っぽいのですが、かなり衝撃的な内容でした。
~あらすじ~
国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。
その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。
だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる・・・・・・。
(単行本裏表紙より引用)
主人公は国を追われたアマガエルのソクラテス。仲間のロベルトと一緒に
凶悪なダルマガエルに支配された故郷から逃れ、辛い放浪の末に辿りついたのは、
平和で豊かな「ナパージュ」というツチガエルの国でした。
物語の重要なキーワードになるのが、「三戒」というナパージュのカエルたちによる戒律です。
・カエルを信じろ
・カエルと争うな
・争うための力を持つな
この戒律があることでナパージュの平和は保たれているという話だったのですが……。
巻末に物語がフィクションである旨の記載があるものの、
現実世界に置き換えて読んでみると、よりゾッとする内容でした。
理想の楽園は存在しうるのか。気になる方はぜひ読んでみてください。