もうすぐゴールデンウィークになりますね。
今年はお花見も自粛だったり季節はずれに雪が降ったりと季節を感じる機会が少ないせいか、
いまいち春の実感もないまま初夏に向かっているような気がしています。
そんなGWもおうち時間。楽しんで過ごしましょう。
今回は「最高のお悔やみ文」をサブタイトルにしましたが、何そのテーマ?という感じですよね。
私も映画のタイトルを見たときはどんな風に展開するお話なんだろうと思いました。
そんな映画の気になるタイトルはこちら。
『あなたの旅立ち、綴ります(2016)』
日本では2018年に公開された映画です。
ブログを書くにあたって調べてみたら、ジャンルはコメディ映画なんですね。意外。
英題は『The Last Word』。
ちなみにお悔やみ文は英語で Condolences(condolence massege) と言うそう。
そう考えると「お悔やみ文」ではなく「最後に遺した言葉」というニュアンスに近いタイトルなのでしょうか。
ビジネスで成功し悠々自適な老後を送っていたハリエット(シャーリー・マクレーン)は、自身と同世代の知人の訃報と、そのお悔やみ文の載った新聞を目にする。自身の死期もそう遠くないと感じたハリエットは、生きているうちに自身の理想とする訃報記事を書いてもらおうと訃報記者のアン(アマンダ・セイフライド)に執筆を依頼するところから物語は始まります。
ハリエットは傲岸不遜な人物で、アンが彼女の知り合いに聞き込みに行くたびに、聞かされるのはハリエットの悪口・文句・批判ばかり。仕方なくその文をハリエットに読ませたところ、それならばと善行を行うべく一風変わった終活を始めます。
観始めてからしばらくは、自分勝手で傲慢なハリエットに対して何だこいつと思いながら観ていたんですが、
人生での失敗を糧に作られた彼女の「自信」が一本筋が通っていて心地いいんですよ。
彼女の経験に裏打ちされた言葉は、人生に迷うあらゆる世代に刺さるまさに名言。
”いい一日を送らずに本物の一日を送って
自分に正直な一日を送るのよ
いい一日なんてみじめなだけ
意味のある一日を送って”
”失敗こそが あなたを作るの
失敗があなたを賢くし 強くし 自立した人間にするのよ”
自分が自分の理想であるために、自分にも人にも厳しく、
それ以上の愛情を持って人々を眺めていた視線はきっと優しかったはずです。
そうした主軸の他に、音楽映画なのではと思わせるほどのたくさんのロックミュージックと、
広大な道をドライブしたり川で遊んだりと爽快なロードトリップ、
また孤児院で出会った物怖じしない少女ブレンダとの友情など、本当に盛りだくさんの映画です!
一言でいえばロックでイカした映画。
観終わった後、爽やかな余韻が心地良い作品です。
世代を超えた三人の友情がキラキラして、世代を超えて届く作品だと思います。
気になった方は、ぜひ観てみてください。