2020/05/27
オススメの本その17・ミステリー小説編【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
叙述トリックの傑作小説
そろそろ蒸し暑い時期がやってきてしまいますね。
今回はゾッとしてしまう描写もあるミステリー小説を紹介します。
◆殺戮にいたる病/我孫子武丸 著
永遠の愛をつかみたいと男は願ったーー。(あらすじより引用)
推理作家の我孫子武丸さんの小説です。
サウンドノベルで有名な「かまいたちの夜」のシナリオを担当されています。
「かまいたちの夜」は昔遊んだことがあるんですが、雪山のペンションで起こる
殺人事件を解決するという定番のシチュエーションを楽しめるゲームです。
ただし解決できなかった場合に起こる惨劇ホラーは結構なトラウマになります…。
ミステリー作品というとまず事件が起こり、探偵や刑事などの視点で
徐々に謎が解き明かされ、犯人を追い詰めていく印象があるのではないでしょうか?
「殺戮にいたる病」はサイコキラーの犯人視点が中心、
しかも小説の冒頭で犯人が逮捕されるシーンから始まります。
逮捕される犯人である主人公の蒲生稔、蒲生家の主婦である雅子、
事件を追う警察官の樋口の3つのパートが交互に語られる形式なのですが、
最初に主人公は逮捕されるという強烈なネタバレを食らうのか…とか、
犯人目線だとゾッとするえげつない描写が多いなとか、
折れかけながらも最後まで読み進めて、目が点になりました。
それからもう一度最初から読み直しました 笑
普通に読んでいたらミスリードに引っかかってしまう作品だと思います。
叙述トリック作品は二回目を楽しめるところが魅力的ですね。
ミステリーが好きな方、ホラー耐性がある方は手にとってみてはいかがでしょうか?