2020/06/10
オススメの本その18『天国旅行』/三浦しをん 著【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
心中がテーマの短編集
こんにちは。今回もオススメの本を紹介していきます。
◆『天国旅行』/三浦しをん 著
心中がテーマの7つの短編集で、どの小説にも「死」が関わっています。
タイトルは THE YELLOW MONKEYの楽曲からとったそうです。
重たい内容かもしれないと敬遠しかけたものの、以前のブログで紹介した
三浦しをんさんの短編集の『きみはポラリス』の雰囲気が
すごく好きだったので手に取ってみました。
~紹介文~
現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。
私のオススメは『遺言』という、駆け落ち同然で一緒になった恋人同士のお話です。
長年連れ添った恋人に「やっぱりあのとき死んでおけばよかった」と言われてしまう語り手。
恋人が口にする"あのとき"とはいつのことなのかを推測しながら、
もしも自分が先に死んでしまった時のために、恋人に宛てて遺書を残すことにします。
きみがこの文章を読んで、自分自身と人生に対するわずかな後悔、
一滴の心残りすら、すべて拭い去って生きる気持ちになるよう願う。 (『遺言』作中より引用)
テーマがテーマなので重たい内容が多かったですが、どのお話も読み応えがありました。
興味のある方はぜひ手にとってみてください。