2020/06/18
オススメの本その19『楽園のカンヴァス/原田マハ 著』【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
美術館に行きたくなる小説
こんにちは。最近は美術館女子問題などが物議を醸しておりますね。
そんなわけで今回は美術が大きく関わっている小説をご紹介します。
◆楽園のカンヴァス/原田マハ 著
山本周五郎賞や本屋大賞などを受賞した原田マハさんのアートミステリー作品です。
実写映画化の決まっている「キネマの神様」なども有名だと思います。
~あらすじ~
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。
そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。
持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。
リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。
ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。(裏表紙より引用)
本作はアートミステリーということで、作中にはルソーやピカソなどのたくさんの絵画が登場します。
(参照https://matome.naver.jp/odai/2135955626248173201)
アートの知識がある人が読んだほうがより楽しめると思います。
ただ、作者の原田マハさん自身がキュレーター(美術館で研究や管理を行う専門職)とのことで、
美術館やキュレーターの歴史などについても分かりやすく作中で紹介してくれています。
メインの登場人物のティムと織絵の掛け合いや心理描写などに引き込まれたので、
アートの知識がほとんどない私でも十分に物語を楽しむことができました。
美術に関わらず、何かしらの芸術活動に携わった経験がある方にとっては、
とても胸が熱くなるストーリーだと思います。
美術館は営業再開しているところが多いようですので、久しぶりに行ってみたくなりました。
興味のある方はぜひ読んでみてください。