とうとう映画探訪も10まで来ました!
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
これからも変わらず、これだと思う映画について
徒然なるままに書いていこうと思います。
ということで今回は徒然草にあやかって、
観ているとおかしな気分になる作品を探してみました!
『グランド・ブダペスト・ホテル(2013)』
いつ観たのか覚えてないくらいの作品だったんですが、
なんとなく思い出したので。
印象としては、ユーモアに富んだシュールでアイロニカルな映画。
横文字ばかりになってしまいましたが、
海外の映画!!という感じだったのでこんな感じ。
語彙力に関しては大目にみてください。
私の拙い言葉で言い換えるならば、
『おかしみに溢れたどこか非現実的で
皮肉というスパイスがピリッと効いた作品』
…といったところでしょうか。
ただの日本語訳です。しかも英語が混じっていますね。
海外版の三谷作品といった感じで、役者も豪華。主役級がゴロゴロいます。
奇妙だけれどもその空気感に引きずり込まれる。そんな作品。
私個人としては、好きな要素がたくさんありつつもハマりはしなかった感じ。
シュールな演出と芝居じみた演技が感情移入しづらかったのが原因ではないかと分析していますが、実際のところどうなんでしょう。物語を理解した上でもう一度観たら印象も変わるかもしれません。
◆あらすじ◆
舞台はタイトルのとおり「グランド・ブダペスト・ホテル」。
そこのオーナーであるゼロ・ムスタファは移民でありながら随一の富豪になった男で、ホテルのスイートで孤独に暮らしていた。
彼に興味を抱いた宿泊客の作家が、彼の話を聞いて、ゼロの過去を追想する形で物語は進んでいく。
1930年代にゼロ・ムスタファはベルボーイとして当時最盛を誇ったホテルで働き始め、敏腕コンシェルジュのグスタフと出会う。彼に付いて働くうちにとあるマダムの相続問題に巻き込まれ、容疑者となり、脱獄し、時代は変わり戦争が始まる。
一度は大団円を迎えた物語も、その後あっけなく崩れホテルは緩やかに寂れていく。
残るのは作家の記した物語のみ…。
あらすじを書いていて思い出したのですが、この作品、
世界史が好きな人や世界の雑学ならお任せ!
みたいな人のほうがより楽しめる作品だと思います。
ユーモアがありアイロニカルな作品だと書きましたが、
どちらも、同じ知識を持っている人に対してのほうが
より伝わりやすいと(個人的には)思っています。
戦争の描写や端々の言い回しなど、
クスリとくる人とハテナが浮かぶ人と、
観る人の趣味嗜好で面白さが違う作品かなと思いました。
そんなことはさておいても、ブダペストホテルの内装や
一つ一つの場面がポートレートかと思うほどに鮮やかで可愛くて美しいです。
芸術作品として観ても印象深い映画でした!