
お休みの日は自粛しているので、映画館が恋しいです。
映画館派なので、映画を観る機会がぐんと減りました。
日本で観られる映画といえば、邦画、洋画がほとんどで、
最近はインド映画なども放映されるようになりましたね。
中国は往年の名作系、韓国だと「新感染」を最近観ました。
たくさんの国がある中で、この国の映画観たことないなぁ、
この国の人はどんな映画をみるのかなぁと思っていたら見つけました。
『キル・オア・ダイ(2016)』
原題は『MAFIYA:GRA NA VYZHIVANIE』
読めないですよね。これロシア語です。
たまたまやっているのを見つけて観たんですが、まあ退屈でした(笑)
CG技術は素晴らしかったので、
映像美に感動できる方は楽しめるかもなぁ…な作品。
内容としては、
日本でも数年前に人気だった人狼ゲームの元となった
ロシアのゲーム、「MAFIYA(マフィア)」を題材にした映画。
参加者の中から、役職がランダムに与えられ、
市民陣営とマフィア陣営が同数になったらマフィア陣営の勝利。
マフィアを全員処刑したら市民陣営の勝ち。
勝利した陣営の参加者は一生を遊んで暮らせるほどの
賞金を手に入れられるが、ゲーム内で処刑されてしまうと
現実でも死んでしまうという、命がけのゲーム。
様々な理由を抱えた参加者が生きて勝利するために
心理戦を繰り広げていく。というもの。
このゲームの主催者とは誰なのか、資金の出どころは何なのかと思考を巡らせるだけ無駄な伏線の少なさ。
それぞれのトラウマにより処刑を行うシーンもあっさりしていて、キャラクターの作りこみがイマイチかなぁという感じでした。
緻密な心理戦もなく、姑息な参加者もいない。
日本の人狼作品に慣れてしまっていると、
確実に物足りなく感じる作品です。
一応最後は、システムの中核に潜り込んで組織をつぶすか?
という所まではいくのですが、決着は着かずじまい。
キャラクターたちの感情の爆発もなく、
全体的にあっさりとしていました。
楽しかった!という感想こそないのですが、
見やすさという点では非常に見やすかったです。
あっさりしているものの矛盾や突っ込みどころがあるわけでもなく、
不快感を煽るような演出もありません。
人狼ゲームとして期待してみたら拍子抜けしてしまう
かもしれませんが、後味は悪くない作品でした。
ロシアの映画に興味があって、CGの映像美を楽しみたい方は、
観ても損はしないんじゃないでしょうか。