
久しぶりになってしまいましたが今回もオススメの本を紹介します。
世界的に有名な作品だと思いますが、きちんと読んだことがなかったので手に取ってみました。
◆星の王子さま/サン=テグジュペリ著
フランスの飛行士と小説家の、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの小説です。
初版は1943年にアメリカで出版、現在は200以上の国で翻訳版が出ているそうです。
大まかなあらすじとしては、こんな感じです。↓
パイロットの「僕」は子供の頃の心を持ったまま、周りの人に合わせて大人として生活していました。
あるとき僕はエンジントラブルで砂漠に飛行機で不時着してしまいます。
そこで僕が出会ったのは、小さな家程の大きさの小惑星から地球にやってきた王子さまでした。
王子さまが地球にやって来て「僕」に会うまでにあった出来事について語る王子さまの話を
僕が聞いているという形で進んでいく物語になっています。
子供の頃になんとなく読んだ気はするのですが、全然内容を覚えていなくてびっくりしました 笑
ただ、大人になったからこそ刺さるなあという描写が多いと思うので、
むしろちゃんと読んだお子さんがどんな感想を持つのか気になりました。
「きみはごちゃ混ぜにしてる……大事なこともそうでないことも、いっしょくたにしてる!」(作中より引用)
不時着して壊れている飛行機を必死に修理している「僕」が、王子様の話を聞いてあげずに
自分は忙しいんだと怒ったら、逆に王子さまに怒られるという場面の台詞です。
場面だけ説明すると、生死に関わってくる飛行機の修理をしている僕が
怒られるの理不尽じゃない?と思ってしまうところです 笑
ただ、この後に続く王子さまの言葉と、王子さまが僕に会う前に起こった出来事の話を聞くと、
なんとなく伝えようとしていることが分かったような気がします。
新潮文庫版の裏表紙の紹介文に、「一度読んだら必ず宝物にしたくなる」と記載がありました。
哲学的だったりちょっと教訓話じみてるところはあるので、好みは別れるんじゃないかと正直思いましたが、
当たり前なはずなのに日常の忙しさで忘れてしまいがちな大事なことを、思い出させてくれる話でした。