個人的なことですが、この間の金曜日で
初めてブログを書いてからちょうど一年が経ちました。
一番初めに書いたブログはこちら。(11月13日「雪と毒杯」)
クローズドサークルで起きる殺人事件のお話ですね。
オススメの本ブログは書く人がこっそり入れ替わっているので、
気が向いた際には利きブログでもしてみてください♪
ということで、今回は個人的クローズドサークル映画といえばこの人。
スティーヴン・キング監督作品を巡ります!
『シークレット・ウィンドウ(2004)』
◆あらすじ◆
人気作家のレイニーは、スランプに悩んでいた。
離婚調停中の妻エイミーには新しい恋人がいて、
自分の生活は荒れ放題。
そんな時にジョン・シューターという男が現れ、
「俺の小説を盗作したな。必ずケリは着ける」と迫ってくる。
身に覚えがなく否定するレイニーだったが、
男が渡してきた小説「種をまく季節」は、
レイニーの小説「シークレット・ウィンドウ」と
結末以外すべてが同じであった。
その真相を確かめるべく、警察や探偵に依頼するが、
何かが分かりそうになるたび、レイニーの周囲から
一人、また一人と関係者が消えていく。
彼が手を下した決定的な証拠はないけれども、
人が殺されるたびにレイニーの前に現れ、
小説の結末を変えろとだけ要求して姿をくらますシューター。
自分は本当に盗作をしたのか、シューターとは何者なのか、そして彼の目的は何なのか。
追い詰められていくレイニーに対して、顧みることもなく結末の変更だけを要求してくるシューターが本当に気味悪いんですよ。
日常の中に当たり前のように潜む違和感。
何かおかしいところがあるわけではないのに、
観ているこっちもレイニーと一緒に追い詰められていくようなヒリヒリとした空気。
伏線というほどではないし
観ていればオチは読めそうな内容なので、
追い詰められていくジョニー・デップの演技と、
胡乱な空気感が好きな方には向いていそうです。
個人的には、ずっと緊張の糸を張り巡らしている
レイニーを見続けたせいか、観終わった後頭が重くなってしまいました。
前半を”ながら見”してしまったがために登場人物の名前を覚えられず、
え、今殺されたの誰?となったのはここだけの秘密です。
物語後半で背筋を震わせた、この映画のキーワードは、
結末が違う二つの小説のタイトルとシューターの名前。
ここらへんでしょうか。
展開、内容、映像等々全体的にインパクトは足りない気もしますが、
後味の悪さと鬼気迫る演技は不気味さを後々まで引きずる、
サイコスリラー作品としては印象深い作品でした。