怪談といえば日本では夏のイメージですが、
海外では寒い季節に暖炉を囲んでするのがスタンダードなんだそうですよ。
ということで、以前書いたにわかな話に次いでこわい話でもどうでしょうか。
「にわかな話」で紹介したNCTですが、
メンバーの名前も覚えて、好きな曲も増えました!
ファンというほどでもないですが、着実に沼にはまっています。
そんなことはさておいて、本題はここから!
それは大学の試験終わりに友達二人とカラオケに行った時のことでした。
こんな感じの部屋割りで、私たちの部屋は奥から2番目。
目的の部屋は5階にあり、ほかの階に行くには
エレベーターを使う以外の方法はない造りになっていました。
一月は暗くなるのも早く人もまばらで、同じ階には
私たち以外にはあと一組しか部屋にいません。
ひとしきり歌って時間になり、部屋の外に出るころになっても、
両隣の部屋は空いたままでした。
先に二人で廊下に出てもう一人を待っていると、
奥のほうからひたひたと足音が聞こえてきます。
友達が出てきたのかと振り向いたら、
友達はとっくに部屋を出ていて、立ち止まってマフラーと格闘していました。
他の部屋の音漏れかと思ったのですが、
ひたひたという足音は確かに部屋の中からではなく
廊下の奥の方からこちらに向かって近づいてきていました。
この時、私と友達の一人は、何の音?と頭を巡らしました。
けれども奥の部屋に人はおらず、
曲がった先の廊下に人がいて音が反響しているのかもと
恐る恐る歩き出したその時でした。
それまでひたひたと近づいてきていた足音が、
『ビタビタビタビタ!』と駆け足のような速さで近づいてきたのです。
誰もいないはずの奥の方から追いかけてくる足音に
たまらずこちらも走り出します。
細長い廊下が途方もなく長く感じました。
何とかエレベーターまでたどり着いてボタンを連打しましたが、点滅する灯りは2階を示しています。
足音はもう、すぐそこまで来ていました。
ということで、これが私の本当にあったこわい話です。
このあとは対して面白くもない落ちがあるのですがそれは割愛して、
結局音の正体は今も不明のままです。
余談になりますが、この足音、私ともう一人には鮮明に聞こえていたけれども、
あと一人には全く聞こえていなかったそうで、
不自然に辺りを見渡したかと思うと急に走り出す二人の方が怖かったと後で怒られました(笑)
霊感ってやつなんでしょうか?
そうだとして、ありがたいことにこれ以外のこわい話は持ち合わせていないんですけどね。