映画館の空気が好きな人間なので、映画のうんちくを垂れたり、
好きな役者がいたり、コアな解説が出来るわけでもないですが、意外と長く続いていて自分でも驚きます。
そりゃもう幼少期からたくさん映画を観てきたので、
総数としてはかなりになるとは思うんですが、
大半のタイトルを忘れてしまっているので、
ブログになることなく埋もれて行っています。
『マイノリティ・リポート(2002)』
埋もれてしまった記憶がカギを握るこちらの作品、
観終わった後にタイトルを見てなるほどなぁとなります。
あ、タイトルが伏線というわけではないので安心してください。
◆あらすじ◆
2054年のアメリカ、ワシントンD.C.では、
プリコグと呼ばれる予知能力者3名で構成された
殺人予知システムのおかげで殺人発生率が0%になっていた。
そんなプリコグのアメリカ全土での導入に向けた国民投票が迫る中
その妥当性を評価するための調査官が犯罪予防局に送り込まれる。
そんな中、犯罪予防局の刑事ジョンに対し、
プリコグの一人、アガサが過去の事件の映像を見せてくる。
一度予知した映像を再び見せる現象はエコーと呼ばれ
稀に起こるというが、エコーについて調べていくうちに
アガサの予知記憶の映像の幾つかが消去されていることに気付く。
しかしその後アガサは、見も知らない男を殺すジョンの姿を予知し、
ジョンは追われる身となってしまった。
ジョンは自身の潔白とプリコグの予知システムの
真相を掴むために組織内部へと深く潜り込んでいくことを決める。
トム・クルーズ主演の映画で、何かと話題に上ることも多い作品らしいのですが、
私はタイトルを聴いたことあるかも?くらいしか知りませんでしたが皆さんはどうでしょうか。
この作品の何が話題になるかといえば、
20年近く前の作品であるにもかかわらず妙に現実味のあるガジェット達だそうです。
当時未発表だった日本車レクサスも映画の中で登場しているそうですよ。
オーバーテクノロジーではなく、その時代の学者たちが考えた
「今後一般化するであろう機器や装置」を、理論を組んで作品に落とし込んでいることで、
まさに現代を“予知”したかのようなシステムがストーリー上で様々展開されます。
ホログラムの映像ソフト、音声認識の家具、網膜・虹彩での生体認証などなど、
これらの技術はもうすでに実用化されていますし、犯罪予知システムも現在開発中らしいですよ。
もちろん、超能力ではなく遺伝子や犯罪歴などから統計的に導き出される数値を用いるようですが。
内容としては、わかりやすくもなく、わかりづらくもなく。といった感じ。
ラストが予想の範囲内なので、推理好きの人には少し物足りないかなとも思いますが、
ストーリー自体は本筋がブレずに伝えたい部分は一貫しているので、
ハラハラしつつユーモアもあり内容もある密度の濃い映画になっています。
映画らしい映画を楽しみたいときにおすすめの一作。
休日のお供にどうぞ!