夏休みの宿題の定番といえば読書感想文ですが、やたらと苦戦していた記憶があります。
読書感想文を書くのが嫌いだったのに、大人なってから会社のブログで
オススメの本を紹介しているのはなんだか不思議な気分です 笑
さて、今回は小学校高学年くらいの頃に好きだった本を紹介します。
◆名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ/はやみねかおる 著
1994年~2009年まで青い鳥文庫で刊行された、はやみねかおるさんの推理小説シリーズです。
漢字にルビが振られているので、子供でも読みやすい内容になっています。
物語の語り手は中学生の岩崎亜衣。彼女の家の隣にある古い洋館に、
自称名探偵の夢水清志郎が引っ越してきたところからお話が始まります。
亜衣と、三つ子の姉妹の真衣と美衣を中心に、夢水清志郎と共に
様々な事件へと立ち向かっていく内容のシリーズ作品となっております。
~あらすじ~
夢水清志郎は名探偵。表札にも名刺にも、ちゃんとそう書いてある。
だけど、ものわすれの名人で、自分がごはんを食べたかどうかさえわすれちゃう。
おまけに、ものぐさでマイペース。こんな名(迷)探偵が、つぎつぎに子どもを
消してしまう怪人「伯爵」事件に挑戦すれば、たちまち事件は解決……するわけはない。
笑いがいっぱいの謎解きミステリー。(「そして五人がいなくなる」より引用)
シリーズ1作目「そして五人がいなくなる」は、三つ子と夢水清志郎の出会いのお話と、遊園地を舞台に
起こる誘拐事件のお話です。推理小説というと殺人事件など血生臭いイメージがあるかもしれませんが、
こちらのシリーズは児童向けということもあり、そういった描写はほぼ発生しません。
作中でも言及がありますが、夢水清志郎こと教授(三つ子にそう呼ばれています)は、
みんなが幸せになれるように事件を解決してくれる名探偵として描かれているので、
ちゃんとミステリーなんですけど、後味の悪さは感じないお話ばかりになっています。
子供の頃に読んで面白かった本ですが、今読んでも色褪せない名作だと思います。