前回、映画『ホーンテッドマンション』を巡ったら
その頃の映画の思い出がムクムクと湧いてきたので
引き続き2000年代の映画を巡りたいと思います。
『スパイキッズ(2003)』
◆あらすじ◆
頭の切れるカルメンと内弁慶で弱虫なジュニは姉弟。
二人に秘密でスパイをしていた両親が潜入先で音信不通となってしまった!
潜入先はジュニも大好きな番組『フループ・フーグリー』の製作現場。
そこでは人間の何倍もの力を持つ人造人間「スパイキッズ」を製造し世界征服を企てていたが、
脳のない容れ物で言葉を話せないため、両親が造り出した第3の脳が狙われていたのだ。
潜入の間、両親に代わり叔父のフェリックスが二人の面倒を見てくれていたが、
そこに招かれざる来訪者がやってくる。
そこで、フェリックスは自分がOSSというスパイ組織の仲間であり、
両親は潜入中に捕らえられたこと、そして隠れ家に行って両親を救い出すよう
姉弟に言い残すと自身が囮になって二人を脱出させた。
なんだかんだあって両親の潜入先に辿り着いた二人。
無事両親を見つけ出し、「スパイキッズ」大量生産計画を止めることが出来るのか…!
観たのは随分昔になりますが、子供向けとはいえ面白い映画です。
ですが、そんな中でも思い出すだけでぞっとするシーンがありまして・・・。
潜入先の「フループ・フーグリー」の内容はセサミストリートで想像して頂くとして、
その登場人物は、人間のフループと奇妙なマスコットのフーグリー。
そしてフループはなんとOSSの元スパイでした。
フーグリーはというと第3の脳の在処を聞き出すために捉えたOSSのスパイと、
その顔を模した粘土を捏ねて合体させて生み出された言わばモンスターで、
話すこともかないませんが実は自我が残っています。
合体させられるシーンでは、フェリックスが震えだし、
意に添わず奇妙な見た目に変化させられて、
「フループ・フーグリー」のテーマを歌い始めるんですよ。
ここまででもう半ばトラウマなんですが、
とどめのように突きつけられるのは、
番組のテーマを逆再生すると、奇妙なモンスターたち
もといモンスターにされたOSSのスパイたちが
必死に「助けて」と訴えかけているという事実。
(しかも二度と元の姿には戻れない模様・・・)
これを知った時の衝撃は一生覚えていると思います。
この映画、本当に子供向けなんでしょうか 笑
映画の内容としては、スパイ道具や仲間との絆、
アクションとユーモア盛りだくさんで
家族で見ても気まずくなることなく楽しめる映画になっています。
好きな映画なのでシリーズはすべて観ましたが、
やっぱりオリジナルが一番面白いので観るならオリジナルをお勧めしておきます!