この間、ふと気なって“星の瞬き”について検索してみました。
星がチカチカと明滅して見える現象のことを言いますが、
その理由は大気の屈折率の変化によって、
地上にいる我々の目に星の光が見えたり見えなくなったりするからだそうです。
大気の屈折率は温度や湿度の影響を受けて変わるわけですが、
真空である宇宙空間では、星の光は屈折することなく綺麗に見えるわけですね。
そこで目に留まったニュースがこちら。
『“ご長寿”ハッブル宇宙望遠鏡、故障するも完全復活』
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20210729_n01/
1990年に運用が開始されたハッブル宇宙望遠鏡が、
今年6月、メインコンピューターが信号を受信できなくなり、
宇宙空間の観測が止まってしまいました。
ご長寿ということもあり、当時の設計などを知るチームメンバーのほとんどは現チームに在籍していませんでしたが、今回の原因究明のために助言や助力をしてくれたそう。
チームの活躍の甲斐あって、7月に完全復活。
今日の美しい宇宙を観測し、地球に届けてくれています。
運用期間15年の予定が、御年31歳。
今回の修理を経てさらに長く活躍することでしょう。
宇宙のことにはてんで疎くて、考えようにも半分以上はSFになってしまうのですが、私の頭では想像すらできないことを、30年以上前から実行している人がいるということを、しみじみ偉大だなと感じます。
何度も修理やアップデートを重ね、より高性能に生まれ変わるハッブル望遠鏡のことを調べていると、こんな風に思います。
何事にも先人たちの知恵があり、理想があり、その先に新しい世代の発想が加わって物事は新たな次元へと生まれ変わっていくんだろうな、と。
現実を見つめるのはもちろん大切ですが、夢を見ないことには何も始まらないのかもしれませんね。
(余談ですが…。このブログ自体は少し前に書いていたのですが、この週末のニュースで「ハッブル後継の宇宙望遠鏡打ち上げへ」ということらしく、意図せずタイムリーな記事になってしまいました 笑)