
いくつか前のブログで再アニメ化してほしい作品を紹介していたのに便乗して、
個人的に一つ思い当たった作品をご紹介しようと思います。
◆◇王ドロボウJING◇◆(続編:KING OF BANDIT JING)
ジャンル:ファンタジー
原作者:熊倉裕一
出版社:講談社(コミックボンボン、月間マガジンZ掲載)
発表期間:1995年3月~2005年6月(続編含む)
巻数:7巻+7巻 全14巻
~~輝くものは星さえも、尊きものは命すら
森羅万象、たちまち盗む王ドロボウ~~
盗めないものはないと言われる泥棒の一族“王ドロボウ”。
その末裔であるジンは相棒の喋る鳥キールと共に旅を続けていた。
その先々で盗むのは一筋縄ではいかない曰く付きのお宝たち。
女好きでお調子者のキールと、クールなのに気取らず気ままなジン。
性格はばらばらだけど息ぴったりの二人は、
絶体絶命の場面でも飄々として、
どんなピンチも難なく切り抜けお宝を手に入れてしまう。
(ちなみに盗むのはお宝だけではなく、
ジンガールと呼ばれる各章ごとに登場する
女の子たちのハートもしっかり盗んでいきます笑)
コミックボンボンで連載されていた漫画が原作で、
小学校低学年の頃にたまたま一話だけ見て、
その後数年経って観た再放送にドはまり。
以降再放送がやっていれば必ず観ていました。
現在は作者の病気療養により無期限休載という形のまま、
出版社ですら作者と連絡が付かない期間があったりしたので、
続きが出版されることはほぼないのではと考えられています。
ちなみに、所在が判明した2017年以降、
オンラインで読めるようになったみたいなので、
気になった方は是非そちらで楽しんでみてください。
漫画だと、絵柄が初期と後期では大きく違うので、それも見どころです。
(初期は児童向け、後期は大人向けの雑誌に
掲載されていたこともあり、作風も変わっていきます)
登場人物や地名などの多くはお酒の名前が付いており、
お酒の由来や原料なんかもストーリーにうまく絡ませてあったりするのが楽しいところ。
繊細に書き込まれた描写は映画や絵画への造詣の深さが伺えるなど、
多くの要素にきちんと意味があるので、
作り込まれた世界観に作者の意図を推察せずにはいられない作品。
セリフの言い回しも絶妙で、
気障なセリフもクサくならずキャラに昇華させて、
くぅぅ…と痺れる格好良さです。
漫画もそうですが、アニメーションの作画も綺麗で、
魅力的な絵柄に声が乗ると更に素敵な色彩を帯びるので、
気になった方はアニメの視聴もお勧めします!