今回は、前回の人狼ブログでチラッと出た
SG(＝スケープゴート)のお話をしていきます。
人狼ゲーム内では
「人狼の疑いを擦り付ける対象(仮想人狼。仮想人狼陣営)」
のことをSGと呼び、この立ち位置になった人は
人狼に黒塗り(＝疑われるように仕向けられる)されていくことになるのです。
日にちが進み盤上に情報が出そろい始めると、
占い結果などから「二人の内のどちらかが人狼」
または「Aの人狼陣営とBの人狼陣営」、
どちらかにプラスして「それ以外の確定白」で盤上が固定されていきます。
そこに至るまでに人狼側はせっせとSGを黒塗り、
白獲得(＝村陣営だろうという信用獲得)をしていくわけですが、
この仮想人狼陣営をきちんと設定することで
人狼陣営は村に情報が出そろった時に非常に動きやすくなります。
なぜなら、「人狼も人狼を探さなければならない」からです。
人狼は、真実を知っているばかりに
「疑わしい人がいない」という状況に陥りやすく、
そうなると相対的に自分を自分で黒塗りしてしまいがちです。
そうならないためにも、SGを作る場合は、
村人の視点で考えた時に人狼として違和感がないのは誰か、
なぜ違和感がないのか、LWと対抗した時に勝てそうか、
など様々考えながら人狼陣営に有利になるようにSGを作っていくことが求められます。
ただ、SGを想定する時に、自分のそれまでの発言と
仮想人狼陣営に乖離が出来てしまった場合は、
無理に黒塗りをするのではなく主張に一貫性を持たせることの方が大切。
急な意見転換はこじつけ感が出てしまい、狼の黒塗りを疑われてしまうからですね。
また、あまりに流れに乗った位置にSGを作ってしまうと、
周囲からも「SGなんだろうな」と思われて
黒塗りのタイミングによっては自分や仲間が疑われます(笑)
怪しいSGは生きれば生きるほど疑心暗鬼を生むので、
放置しておくのも手だったりするのです。
逆に、すごく白い！という人物をSGにすることも可能ですが、
その場合は占いの結果出しやタイミング、襲撃筋など、
状況・盤面からこじつけていく方が正攻法(自視点の考察・主張)で黒塗りするより効果的な気がします。
相手がいかに白かろうと、こちらの思考にブレがないのであれば、
こじつけ感なく主張を通すことが出来るのは実証済みです。
どんな展開であれ、最終的に村と一緒に人狼を吊ればいいのです。
あなたが牙を剥くその時まで、誰から見てもあなたは人間なのですから。
たとえ、夜の闇にまぎれ喉元に牙を突きつけていようとも。
最後の最後に村の総意で吊られる哀れな人狼。
その"人狼"が"村人"になるようにちょっと手心を加える、
その作業がSG作りというわけですね。
個人的には、騙り役職と連携を取りつつ、
表の自分の主張・想定とは別に、
最終日を想定して仮想人狼陣営を構築していくと
他の人狼とのラインが拾われにくいので
最終日まで身動きがとりやすくなりオススメです！
