オススメの本その35『被害者は誰?/貫井徳郎 著』【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
夏の読書感想文シリーズ第二弾その①!! (全2回)

気が付けば7月も残すところ今週一杯となりました。

あと少し頑張れば夏休み!

 

去年のこの時期は何をやっていたのかなとブログを振り返ったら、

ちょうど東京オリンピックが開催されていた時期でした。

そんな中自分はというと、スポーツとは真逆の、

読書感想文で読んだ小説の紹介をしていたみたいです。

 

ということで今年も、読書感想文、巡りましょうか。

『読書感想文シリーズ第二弾その1(全二回)』!!

 

 

■『被害者は誰?』貫井徳郎/著

高学歴で眉目秀麗、出した本は必ず売れるミステリー作家・吉祥院慶彦。

別の一面は傲慢で不遜、子供っぽい言動で大学時代の後輩を困らせる安楽椅子探偵。

 

後輩であり捜査一課の刑事である桂島から捜査状況を聞き、

見事な観察眼で鮮やかに数々の事件の真相を紐解く。

 

『被害者は誰?』『目撃者は誰?』『探偵は誰?』『名探偵は誰?』

4篇からなるwho done it小説の変化球。

 

 

読書感想文で読んだ作品のうち記憶にあるものは

既にブログにしてしまっているので、

夏に読みたいサクッと読める本ということでエントリーです()

 

この本が読書感想文に向いているかと言われれば微妙ですが、

ミステリーの色んなエッセンスが散りばめられているので

そこから派生して古典ミステリーなどに手を伸ばすのもいいかもしれません。

鮮やかな叙述トリックに翻弄される…!

世代的なものでしょうが小説内社会の価値観に馴染めず、

一度は手が止まったものの峠を越えたらあっという間に読み切れてしまった作品。

 

めちゃくちゃ軽くて、今まで読んだミステリーの中では断トツで読みやすかったです。

これなら児童文学以外も読むような小学生なら読み切れるんじゃないかなーってくらい。

読みこなせるかは別ですけれども、

読みこなせなくてもトリックが分かりやすいので楽しめるとは思います。

 

推理を聞いて、確かに言われてみれば!となるから

トリックが分かりやすいと言っているのであって、

そこは安楽椅子探偵。

情報収集フェーズでは緻密に伏線が張り巡らされていて、

その真相は読者の予想通りとはいかない曲者ぞろい。

 

特に、まだこの小説の“読ませ方”を掴めていない『被害者は誰?』では、

一回目で真相にたどり着くのは難しそうです。

 

 

短編やオムニバスの作品でも、最後はそれぞれの

集大成みたいな推理や結末がある作品が多い印象ですが、

この『被害者は誰?』ではそんなことはなく、

最終章も少し拍子抜けしてしまうくらいのあっさり感。

全ての章で偏りなく、それぞれの謎解きにちょうどいいボリュームがあって、だからこそ読みやすい。

 

テイストがやや違う4篇は好みや読書遍歴によって

読みやすさが変わりそうですが、

個人的に一番面白かったのは『探偵は誰?』。

不自然な描写が自然に文章に紛れており、

それらがきちんとヒントになっていて、

桂島刑事と一緒に謎解きを楽しめました。

 

さて、皆さんは安楽椅子探偵・吉祥院慶彦より早く、

事件の真相に迫ることが出来るでしょうか・・・?

以上、CAD・派遣・求人の㈱アルファコーポレーションでした。
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