今回は会話から視点を組み立てていくクイズをご用意しました。
ちょっとばかし複雑なので、紙とペンを持って考えてみましょう。
問題)
ナナシの誕生日をお祝いしたいABCの三人。
ナナシに誕生日を聞いたところ、候補日の表と共に
Aに正解の「月」を、Bに「日」を、Cには「年」を伝えた。
*ABCは、誰が何の項目を教えられたかを知っています。
■候補日
1999年4月14日
2000年2月19日
2000年3月14日
2000年3月15日
2000年4月15日
2000年4月16日
2001年2月15日
2001年3月15日
2001年4月14日
2001年4月16日
2001年5月14日
2001年5月16日
2001年5月17日
2002年2月17日
A「ナナシの誕生日は分からないけど、Bも分かっていないことは分かるよ」
B「そうだね。Cも分かっていないよ」
C「うん、分からない。Aはまだナナシの誕生日が分からないままだよ」
B「なるほど、誕生日が分かった」
A「いま、全員が分かったね」
さて、ナナシの誕生日はいつだろうか。
解説)
みんなが人の話ばかりしていてこんがらがりそうですが、
順を追って考えていけば必ず答えにたどり着きます!
①【A「ナナシの誕生日は分からないけど、Bも分かっていないことは分かる」】
Aが知っているのはナナシの誕生月。
この段階でBが誕生日を当てられるとしたら、候補日の中に一日しかない「19日」のみ。
もしAが19日を含む月を教えられていたなら、このような発言は出来ないはず。
つまりこの発言によって【2月が候補から外れます】。
■候補日(残り)
1999年4月14日
2000年3月14日
2000年3月15日
2000年4月15日
2000年4月16日
2001年3月15日
2001年4月14日
2001年4月16日
2001年5月14日
2001年5月16日
2001年5月17日
②【「そうだね。Cも分かっていないよ」】
Bが知っているのはナナシの誕生日の日付。
この発言の冒頭で①の発言を肯定していることから、
この時点でBはまだ誕生日を特定できていないことが分かります。
つまりこの時点で、
Bの知っている日付が選択肢に一つしかない「17日」であれば、
Bは回答できるはずなので【5月17日が候補から外れます】。
次に「Cも分かっていない」という発言を受けて、
Aの時と同じようにBが14日と教えられていたなら、
「1999年」の場合Cが特定可能なためこの発言は出来ないはず。
なので【14日が候補から外れます】。
■候補日(残り)
2000年3月15日
2000年4月15日
2000年4月16日
2001年3月15日
2001年4月16日
2001年5月16日
③【C「うん、分からない。Aはまだナナシの誕生日が分からないままだよ」】
Cが知っているのはナナシの誕生年。
①②と同じように、Aが5月と教えられていた場合
「2001/5/16」に絞れてしまうため、
この発言が出来るのは「Cが2000年と教えられている時」のみ。
ということで【2001年が候補から外れます】。
■候補日(残り)
2000年3月15日
2000年4月15日
2000年4月16日
④【B「なるほど、誕生日が分かったよ」】
謎解きラスト!
3択になった中で、Bが真っ先に答えがわかるのは、
選択肢に一つしかない日付が答えだということ。
つまり【ナナシの誕生日は2000年4月16日】だと判明します。
ちなみにAが先に分かった場合は『2000年3月15日』が答えになります。
視点がこんがらがっていますが、一つずつ紐解いていくと必ず絞り込めるという良問。
皆さんはスッキリ解けましたか?