~推理小説 推理チャレンジ~後編【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
『時計館の殺人』ガチ推理 結果はいかに・・・

前回の考察を書きあげた後、上巻を最後まで読み終えたのですが、

直後に編集部のうち一人が殺害されており、予想外の展開で驚きました。

 

「こんなところに居られるか!俺は部屋に戻る!」をやっていたので

フラグは立っていたにはいたけれども。

ただ、館の云々とは一番無関係な人物だと思っていたので、まさか殺されるとは。

 

下巻を8割方読み終えたので、現時点での推理を書いていこうと思います。

8割といえば、事件は終結し真相究明パートの途中くらい。

凡その説明が終わり、あともう一展開といったところですね。

 

今回も今回とて、ゴリゴリに内容の詳細が書いてあるので

今後読む可能性がある方やネタバレしたくない方はブラウザバックでお願いします。

 

■あらすじ■

オカルト雑誌編集部の企画で幽霊の噂のある時計館という屋敷での交霊会を取材することになった。

時計館と呼ばれる屋敷の旧館で交霊会を実施し、三日後の8/2に解放されるはずだったが、

交霊会後に霊能者が失踪。翌日には学生二人が何者かに殺害される。

 

何者かからの告発文。さらに続く密室での殺人。

全ての発端は10年前に館の主人の娘が亡くなったことにあるようだった。

 

■登場人物■(8割読了時点での被害者は*)

編集部3名:霊媒師と不倫関係にあったKB*、カメラマンU*、主人公の友人KW

大学生6名:U*KT*KW*H (旧姓W)10年前屋敷を訪れて少女と出会う

      大学の後輩でHの旧姓と同姓W*、Hの欠席を受けて代理参加N*

霊媒師  :館の家政婦であり10年前少女の死の責任を感じ自殺した姉を持つ*

館の住人 :10年前に娘を亡くした管理人兼使用人I、少女の弟で弱冠16歳の現主人、

      通いの使用人T、先々代から懇意にしている老占い師*

主人公  :館と縁がある推理小説家 鹿谷

 

過去の人物:先代…館を立てた張本人。妻を28歳で、娘を14歳でなくしている

      少女…10年前、15歳になる誕生日の目前に自死した

         森の落とし穴に落ちた際の怪我が少女を追い込んだというが…

      主治医、先代の部下、Iの夫と娘、家政婦…少女の死後相次いで死亡

 

■できごと■

・編集部Uが密室で殺害される(犯人は隠し通路から侵入)

・学生KWが殺害される(犯人の顔を見る)

・学生Nと編集部KBは閉じこもり、学生Uと編集部KWが推理/探索へ

・壁が開閉するからくりを発見。ほとんどの部屋が通り抜け可能に

・学生Nが振子の部屋の隠し通路を発見。その先で殺害される

Nを探しに来た学生Uが振子の部屋で殺害される

・遅れてN探しに合流した編集部KWは殴打され意識不明

・編集部KBが広間で殺害される(犯人が「まだ時間がある」と零す)

唯一の生き残り編集部KWが鹿谷/使用人I/使用人Tによって発見される

 

(別の時間軸)

○鹿谷とHは少女の婚約者の父に面会に行き、時計館の先代主人についての話を聞く

 →先代は狂人。少女は「可哀想」であり、少女のため「あそこまでした」と証言

○現主人と対面。Hの名に覚えがある様子。姉は時計が嫌いだったと証言

○時計塔を見学。「壁にはまった色ガラス」と「一度も鳴ったことのない鐘」を発見

○時計塔の先代主人の書斎で学生4(UKTKWW(H))を名指ししたメモが見つかる

○学生Hは10年前の出来事を時系列で整理。矛盾に気付いたのち部屋を後にする

○使用人Tが旧館へ続く廊下に血痕を発見。鹿谷//Tで旧館へ向かう。

編集部KWを救出。旧館内の捜索(死体はKTWのみ。振子部屋の隠し通路を発見)

○隠し通路の先でN、霊媒師、占い師の死体を発見

○時計塔の麓に学生Hが倒れているのを発見

○現主人が使用人Iの静止を振り切って時計塔から転落死

 

緑字・・・旧館と外界の時間軸が揃うタイミング

 

(後日)

○学生Hは一命をとりとめたが意識不明

 →回復後、鹿谷に10年前の日付の矛盾を証言する

○事件の証拠品が現主人の部屋から多数見つかる

○旧館で見つかった以外の遺体も近くの森で見つかる

○鹿谷と編集部KWが時計館を訪れ、使用人Iに推理を聞かせる

 

(7月8月のトピック)

7月下旬 10年前落とし穴を掘る(U/H)、翌日少女に出会う(U/KT/KW/H)

7/29 10年前少女が落とし穴に落ち負傷

7/30 10年前少女が自殺未遂

8/1 10年前少女が亡くなった日

8/2 交霊会が終わり、扉が開かれる日

8/5 少女と母親の誕生日/遺言曰く処刑の日

8月上旬 Iの娘が亡くなる

8月 9年前に新館+時計塔増築

 

答え合わせと考察

■予想があっていたこと■

・沈黙の女神の歌声=時計塔の鐘

・部屋同士をつなぐ隠し通路の存在

・振子の部屋から外に繋がる隠し通路がある

・新館と旧館の時差の存在

・編集部Uの殺害動機は写真に記された時刻のため

・犯人は使用人I。恐らく動機は娘の死

 

■予想がはずれていたこと■

・外部と内部の時差の正体→ズレではなく進む速さが異なる

 

■下巻8割時点での脳内■

・少女生存を信じる現主人が行き来している可能性が提示されたけどどうなの

・正しく動いているのに、時計塔の時刻表示は“気まぐれ”だった

 →時計内部の機構の問題?それとも意味のある時間を指している?

・初日、編集部KWが懐中時計をくすねたのは交霊会実施後の深夜零時ころ

 →時間は以降も旧館内の時計と合致。

 →交霊会以降に、広間に置かれた懐中時計を動かすのは難しそう

 →霊能者は館に先に到着していた=集合時間までに旧館中の時計を動かせた?

 →とはいえ、7/3018時時点では新館と旧館の時計のズレはほぼないはず

・なぜ犯人は未使用の隣室ではなく編集部KWの部屋から侵入したのか

・先代の恨みは少女の死に対するものではなく、

 子供たちによってもたらされた時計館の生活における致命的な亀裂への恨みなのでは

・時計館を作ったのは「16歳で結婚する」という娘の夢をかなえるため、狂気に走った先代主人の意向らしい。

 →「狂気」の部分において、少女に何らかの嘘をついて縛り付けていた?

・飲食物の味がおかしい→何かが混合?新館Hも食事に違和感

 →鹿谷は気付いていなさそう(=作成者のIHにだけ盛った可能性?)

・編集部KBが広間で見つけた物体は恐らく盗聴器

10年前の時系列の謎。落とし穴を掘ったのはいつで、誰が落ちて、何故落ちたのか

10年前の子どもたちの記憶、示唆され続けている日付の違和感、もう一人の存在

 →実は落とし穴に落ちたのはIの娘で、落ちたのは少女の死後。

 Iは落とし穴を作った人間への復讐が動機

10年前に見た葬式は誰の葬式だったのか→証言的にも少女のであっているはず

Hの落下タイミングはいつか→部屋を出たのは早朝。発見されたのは夕方。

・恐らく先代主人は少女の死に関しては子供たちを恨んでいないのかも

 →何某かの真実を少女に教えてしまい、少女の心が離れたことで子供たちを責めている

 →子供たちにとっては他愛のない事、少女にとっては重大な真実、とは?

・鹿谷をとどまらせるために車がパンクさせられたと思われる

 

(遺言の考察)

 沈黙の女神     →時計塔の鐘

 一九九二年八月五日 →少女が生きていれば28歳の誕生日(母親の亡くなった年齢)

 時間は果て聖堂に七色の光射し →時計塔の色ガラスから光が差す?

 地を揺るがす叫び  →時計塔の鐘が落ちる

 美しき断末魔の調べ →鐘が落ちる際に響く鐘の音

 罪深き獣たちの骸とともに →自分を含む少女の死に関わった者たち?

 我らの墓標     →家族3人の墓

 

*今回の館のからくり要素の検討でもある

*学生U・KWとKTの遺体が別の場所にあるのがなぁ

 

(検討できていないこと)

・犯人の言う「まだ時間がある」とは

・レコードのラベルはなんなんや

・なぜ時間をずらす必要があるのか(=アリバイ確保が最有力)

 →アリバイが必要なのは(たとえ短期間でも)逃げおおせる必要があるから

 →逃げる理由は「まだ終わっていないから」なんじゃないかなぁ

・学生Nが死の間際みた光景とは→新館の何か、または庭の日時計かも

 

霊能者の失踪、密室の強調あたりから旧館の外に目線を誘導されている気がするので、

かえって旧館の中に犯人がいるんじゃないかなと考える捻くれ思考が顔を覗かせまくっていましたが、

結局最後までIが犯人だなっていうのは変わりませんでした。

時差のトリックでアリバイが生まれるのって生きているうちではIのみ。

鹿谷を呼び寄せるなど、不合理な行動の説明がつかないままですし、

なにより時差のトリックを実行するにはIの関与は不可欠でしたから。

 

使用人Tについては、出てくる以上何か役割があるのかも、と深読みしたけれど

恐らく作者的に、当事者すぎない第三者として動かしやすい駒だったのかなと。

いい人だったし。彼には健やかに過ごしてほしい。

 

 

 

 

□読み終えてからの感想□

終盤まで読み進めても動機とトリックを絞り切れず、

最後の最後まで考察しながら読めたのが楽しかったです。

 

動機が少女の死とは別のところにあるのではと察した時点で、

遺言は動機として考える必然性が弱くなるという所に気が付ければ

真相への否定材料だったもの達への視点を転換できたのに・・・!

と、結構悔しかったりもしたんですが()

 

 

はたしてどれくらい考察が当たっていたのか、という点では、

気持ち的には9割といったところでしょうか。

やはりしっかり考察すると見落としが減り、

可能性を丁寧に潰していけるので、

最終地点での推理の精度は高くなるなと感じました。

 

ただ、正しく処理しなければならない情報が膨大になるので、

今回読書人生で初めてひたすらに表を作成するという作業を行い、

誰視点でここがこう、という情報をまとめる作業をしましたが、これが予想以上に大変でした。

(しかも同じような表が文中に出てきたときには多少の徒労を感じずにはいられなかった笑)

 

最後の最後にあと一歩読み切れず・・・。

悔しさの反面、その読み切れない意外性がまた楽しいんですよね。

推理小説って面白いなと再認識したチャレンジになりました!

 

ぜひ皆さんもガチ推理チャレンジやってみてください~☆

 

以上、CAD・派遣・求人の㈱アルファコーポレーションでした。
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