『IT/イット』シリーズ
単品ではなくシリーズでのご紹介。
スティーブン・キング原作のホラー映画で、
1990年版と、2017・19年のリメイク作品があります。
ピエロの格好をした「ペニーワイズ」が有名で、
頭の大きなピエロと、黄色いレインコート、赤い風船の
組合せに見覚えがある人も多いのでは。
以前に行ったお化け屋敷的なものが「IT」モチーフだったので、
ついでに観てみようかなと思い初観賞。
◆シリーズのあらすじ◆
どこにでもあるような普通の街デリーで、連続子供行方不明事件が起こる。
弟が行方不明になった主人公は、仲間たち(ルーザーズクラブ)と原因究明を図る。
調べていく中で、事件の原因は様々な形の「恐怖」として現れるペニーワイズではないかと考えるが、
その後ルーザーズクラブの子どもたちの前にも“それ”が現れ始めてしまう。
ペニーワイズと対峙し恐怖を乗り越えたことで、一旦事件は解決を見る。
次に“それ”が現れた時に、今度こそ存在を抹消しようと約束して、
メンバー達はそれぞれの道へと進んでいった。
(『IT/イット ”それ”が見えたら、終わり。』2017)
それから27年。ルーザーズクラブの面々はそれぞれ大人として成長していた。
27年周期で現れるペニーワイズが再びデリーの街に現れると、
ただ一人街に残っていたマイクがルーザーズクラブの皆にそれを知らせる。
面々は再び集結し、この町から“それ”を抹消するために
再び「恐怖」と対峙することになる。
(『IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。』2019)
いや正直、もっとストーリーのないビックリ系の映画なのかと思っていたんですよ。
でも小説が原作なのにそんなわけはなかった。
ちなみに1990年の作品はリメイク版二つを一つにまとめたような長編作品だそうです。
観てみた感想としては、ホラー映画ではあるものの、
裏テーマがしっかりあるのでホラー感は薄めだったかなと。
スティーブン・キングと言えば「スタンドバイミー」。
スタンドバイミーといえば「通過儀礼」。
ということで本作も、大人になる前の通過儀礼として
【恐怖の克服】が描かれているわけです。
ホラー映画って登場人物たちが受け身になりがちですが、
この作品は全体的に前のめりで主導権がこちら側にあり、
全編を通して「なんとかできる」という前向きな雰囲気があります。
個人的には青春ホラージャンルに入れたい感じですね。
そんなジャンルはあるのか分かりませんが笑
「なんとかできる」という感覚で観るため、
ホラーのジワジワ怖い感じはなく、RPGをやっているような、
攻略を考えていく展開が爽快感さえ感じさせます。
今思うと、これってホラー作品なのか?(あくまで個人の感想です)
まあ何にせよ、流行った上にリメイクもされた作品なので面白さは折り紙付き。
ペニーワイズの風体もインパクトがあり、
一度観たらなかなか忘れられない映画と言えるでしょう。









