これを書いている今、
「オススメの本その51」まで掲載されているのですが、
ここにきてストックが尽きていることに気が付きました。
現在のストックは「オススメの本その52」と他関連記事が2本。
最近シリーズ物ばかり読んでしまっていたので、
新しく紹介できる本が不足しているかもしれません。
ということで今回は趣向を変えて、
読書遍歴リストを基にいくつかの条件を加えて
AIにオススメしてもらった中から一冊を選んで読んでみました!
『悲しみのイレーヌ』ピエール・ルメートル
◆あらすじ◆
殺人事件の通報を受けてカミーユの捜査班が現場へ向かう。
そこには想像を絶するほどの凄惨な現場が残されており、
その有様は現場に慣れた捜査員たちでさえたじろがせるほどだった。
現場に残されていた証拠品から過去の事件と結びつき、
事件自体の異常性と押収品に残された痕跡の周到さ、
それらは明らかに犯人の執着と自己顕示を示していた。
周到な準備が何を意図しているのか、目的は何なのか。
犯人がカミーユに見せた執着の理由とは。
最後の最後まで展開が読めない珠玉のフランス刑事ミステリ!
今回の「悲しみのイレーヌ」は三部作の第一作目。
原題は【Travail soigné】で直訳すると「丁寧な仕事」。
内容的にも直訳の方がしっくりくるわけですが、
日本での刊行は二作目の「その女アレックス」が先だったりして、
それに合わせて【テーマ+人名】なのかなと思います。
最終作も同様に「傷だらけのカミーユ」となっております。
現場の描写があまりにもグロテスクなので、
そういった意味では人を選ぶ小説ではあると思うのですが、
内容自体は異文化過ぎず、翻訳もとても読みやすいと感じました。
作中で垣間見える倫理観や生活観などは現代日本に近いものがあって、
こちらも読みやすい理由のような気がします。
登場人物のキャラも立っていて感情移入がしやすく、
バディ物というかチーム物が好きな人には刺さりそう。
この点は、著者がドラマ脚本出身なのが大きいかもしれないですね。
読書では「頭で理解するタイプ」と「頭に映像が浮かぶタイプ」がいるそうですが、
この作品だと後者の感覚を得やすいかも。
ドラマを見ているような感覚で読み進められます。
2章構成なのですが、
2章に入った時の「え?なるほど?」という感覚はぜひ味わってほしいです!
発想としては真新しいわけではないのだけど、
ミステリとしてノイズにならずにここまで新鮮に感じさせるのは、
この小説の巧みさを感じるところです。
この新鮮な驚きを続編でも見ることができるのか、読み進めるのが楽しみですね!









