オススメの本その56『夜市/恒川光太郎 著』【CAD 派遣 求人 アルファコーポレーション・ALNET】
オススメの本56

眉を整えていたら不注意でまつげをごっそりいってしまいました。

おかげでまつげの中腹が虫歯みたいにかけています。

 

そんな地味で小さな絶望を吹き飛ばすには現実逃避!

ということで不可思議な世界に迷い込んだ人々を描くこちらの作品をご紹介。

 

『夜市/恒川光太郎』(2005)

 

◆あらすじ◆

 

夜市

大学生のいずみは友人の裕司に連れられて夜市に足を運ぶ。

その夜市では“この世ならざる者がこの世ならざるあらゆるものを売っている”。

けれども迷い込んだら最後。何かを買わなければ出ることは許されない。

 

望むものは何でも売っているこの場所で、裕司がどうしても手に入れたいものとは―――。

 

風の古道

不思議なものが通り抜ける古道に迷い込んだ少年は

そこで暮らしている青年・レンの案内のもと、

友人と共に元の世界へ帰るために雨の寺を探す。

 

風を誘う古道はいつでも入り口を開いて待っている。

少年を飲み込んだその道はどこに続いて、どこに出られるのか。それは誰にも分からない。

 

空気感を肌で感じるような

100項程度と短めで読みやすい中編小説。

ジャンルとして幻想ホラーと説明しているものが多いですが、

ホラーと言われて想像するよう怖さはなく、怪奇小説といった方がしっくりくる感じです。

 

仄暗く幻想的で残酷、ちょっとの苦味が余韻として残る、

和ホラー好きにはたまらない世界観なのではないでしょうか。

 

 

直木賞候補にもなったらしい本作、

かなりふんわりした心地なので軽い読書に最適です。

読むぞ!と構えなくてもすんなり入ってくるし、

ちょっと不思議な物語という感じで世界観の理解に苦労することもなく。

読み始めてから没入するまでがシームレス。

 

ただ、個人的には少しだけ若年層向きかなと感じました。

おそらくですが人物のコミュニケーションがやや幼く感じるからかと思います。

各人の対話にもう少し深みがあれば対象年齢がぐっと上がる気がしました。

 

その点で言えば、風の古道の方が滑らかに読み進められると思います。

 

 

蜃気楼みたいに、掴み処がないのになんとなく馴染みがある。

馴染みがあるのに理解できないし触れることもできない。

 

そんな、空気の層を一枚隔てた先にあるような、

日常に潜む怪異を楽しみたい方はぜひ読んでみてください。

 

以上、CAD派遣/設計派遣に特化した派遣の総合会社 *株式会社アルファコーポレーション* でした。
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