ブラットピットの出ていたあの映画が思い出せない!
と思って調べていたら、面白そうな映画を見つけたので観てみました。
『12モンキーズ』(1995)
主演はブルース・ウィリス。
この映画のジェフリー役がブラットピットです。
◆あらすじ◆
2035年。謎のウイルスの蔓延によって人口の9割が死滅し40年余り。
地上はウイルスと野生化した動物に支配され、
人々は地下での暮らしを余儀なくされていた。
その狭い社会の中で、囚人であるジェームズは
『1996年のアメリカからウイルスの原株を持ち帰れ』
というミッションを持ち掛けられる。
ウイルスの発生源は12モンキーズという環境保護団体。
ジェームズは協力者の電話番号1つを頼りに過去に飛んだ。
12モンキーズのメンバー、悪夢に出てくる女性にそっくりの医者、
先に過去に渡った未来人、囚人仲間だった男。
様々な立場の人間の様々な信念に基づいた話を聞き、
過去と現在どちらが自分の生きる世界なのか、次第に認識があやふやになっていくジェームズ。
そして、見る度に姿を変える悪夢が示す物語の結末は―――。
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あらすじだけ見ると、VS悪の組織な感じの
M:Iみたいな映画なのかなと思ってしまいそうですが、
実際は「人間ドラマ+サスペンス」な映画です。
ジェームズの見る悪夢や、何人か接触する「先に過去に渡った人物」。
それぞれが示唆する物事の解釈は様々で、
レビューを見ると人によって映画の解釈が結構異なっています。
ネタバレなしでざっくり言えるのは、
2035年の研究者は、別にウイルスの蔓延を止めようとはしていないということ。
あくまでも目的は『未来のためのワクチン製造』であり、
人口の9割が死滅した現実を覆そうとはしていないのです。
もちろんそれは「今」を変えないため。
ジェームズと出会ったことで人類滅亡を知ったヒロインは、
落書きや電話などでメッセージを残しますが、
それはヒロインがその行動をとる以前から、
2035年では「事実」として認識されていたものでした。
つまり、ジェームズが過去で接触したから起こったはずのいくつかの事象は、
現在から見たら「既定路線」なわけです。
個人的には、
ジェームズが過去に行ったのは偶然の選出ではなく、
裏の首謀者がいるような気がしてなりません。
諸々織り込み済みで、この未来を想定して、
数ある候補者の中からジェームズに“行かせた”んじゃないかなと。
そしてそれはたぶん、2035年よりもっと未来の人なんじゃなかろうかと。
もっと語りたくてもネタバレまみれになりそうなのでここら辺で。
タイムスリップものなので解釈がたくさんありますし、
映画を観た方はぜひ考察を覗いてみてください。
・・・以下蛇足。
冒頭で思い出せないでいた映画は『シャッターアイランド』。
しかも出ていたのはレオナルド・ディカプリオでした(笑)
何故か分からないけどよく混同する二人です。









