映画探訪を始めてから早6年になろうかというところ。
70作品+αを巡ってきた中で一番取扱いが多かったジャンルは何だと思いますか?
正解は「ドラマ」ジャンル。
サスペンス系を多く巡っている気がしていたので、我ながら意外な結果でした。
といっても一番好きなジャンルにはなるので納得ではあるのですが。
ブログにするにあたっての書きやすさは「サスペンス>ドラマ」だと思っていたので、
自分は思いの外、好きなジャンルの方が話が広がるタイプなのかもしれません。
今まで巡った映画は、主要ジャンルを二つ付けて管理していて、
第二ジャンルに多いのは何と「恋愛」。これは意外でした。
正直「本当に?」という感じ。
ということで今回は【ドラマ+SF】な作品をご紹介。
『プリデスティネーション(2015)』
宿命という意味のこちら、
映画探訪で度々登場しているイーサン・ホーク主演の映画です。
◆あらすじ◆
1970年3月。
NYのとあるバーで、バーテンダーと若い男が身の上話を肴に賭けをしていた。
面白かったら奢り、つまらなかったらバーテンの願いを聞く。
そんな賭けに乗った若い男、もといジョンはその人生を語り始める。
女性として生を受け、ジェーンという名を貰い、
孤児院で育ち、恵まれた身体能力は生かす場がなく、
運命の恋をした相手には裏切られ、生まれた子供は誘拐された。
また、特異な体質のジョンは男女両方の特性を備えており、
出産時に女性としての機能を失い、男性として生きることになったのだという。
それを聞いたバーテンは、ジェーンを裏切った男への復讐の機会を提供すると申し出た。
どうやってそんなことができるのかと眉唾だったジョンに
バーテンは自分が時空警察のエージェントだと明かす。
そしてジョンを連れて運命の男と出会った時空にタイムスリップし、
ジョンは否応なしに輪廻の渦に飲み込まれていくのだった。
・
・
・
今回のあらすじは導入だけ。
時間軸があっちこっち行くので、
初見で全体像を掴めればいい方かなという感じ。
この映画のレビューで一番議論になるのは、
「卵が先か鶏が先か」と「輪廻からの脱却」の二点。
この映画が脱却の物語なのか、それとも輪廻の物語なのか
意見が分かれているようですが、個人的には輪廻の物語だと感じました。
内容もさることながら主人公の名前がいい味を出しているなぁ
と思って観ていたら、終盤でしっかり回収されていました。
ジェーンやジョンといえば、日本で言う「名無しの権兵衛」的な用途で使われる名前。
女性ならジェーン・ドゥ、男性ならジョン・ドゥです。
存在自体がひどく曖昧な彼らの名前がそうあることで、
他人にとって「某かの存在」といった酷薄さが際立ちますよね。
そしてこの“他人”というのが、時空警察の上司ローレンスだったりするわけですが。
「爆弾魔の存在は組織の発展に不可欠であった」という
ローレンスの言葉を聞いた上で物語の結末を考えると、
主人公たちの葛藤が酷く哀れに思えて仕方がない。
あらすじでイメージするよりヒューマンドラマな感じで
ヒリヒリした感じはなく、じっくり見入る感じの作品でした。









