そんな生活を長らく続けていましたが、
ここ数年、海外ミステリをよく読むようになりました。
きっかけとなったデンマークをはじめ、
イギリス、アメリカ、フランスと小説で小旅行をしております。
もちろん翻訳したものしか読めないので
原文の雰囲気をそのまま理解しているとは言えないのですが、
それでもお国柄というか、価値観や文化背景の違いを感じ取れて非常に興味深い。
小説内の社会や人物を取り巻く環境だけでなく、
文章の言い回しやオチのつけ方も
結構国ごとに傾向がある気がしていて、
その違いを感じつつ読み進めるのもまた一興。
それぞれの国のミステリ作品を数冊ずつ読みましたが、
主観でもってスケールをつけるなら以下のようになるかな。
【読みやすさ】
易: 日=米≦英≦仏=丁(デンマーク) :難
割と文化的背景が分かりやすく語彙が平易なものが易しい寄り。
仏は言葉遊びがやや難解でかつ芸術知識を求められがちなのと、
丁はジェスチャーや視線の意図が分からないという文化的ミスマッチ(笑)
【重さ】
軽: 米<日=英≦仏≦丁 :重
ダーク、ノワール系は国を問わず重めではあるのですが、
わりとスッキリ終わらせてくれる米作品は読後感が軽めな印象。
ロジカルだったり意図を読み解いていける日英は次点。
残虐さや不条理さ精神性の歪みなど、哲学的だったり理論が無かったりと、
仏丁は頭じゃなくて心で理解する感じでした。
【正義や罰の考え方】
正義・法的な善悪 → 米英
人としての納得感 → 日丁
プライドや社会性 → 仏
国によって「何を悪とするのか」「何をもって罰せられるか」は
違いが大きく出た部分かなと思います。
簡単に言えば、以下の傾向があったかなという考察。
米英は「悪いことをした犯人が悪。法の下裁かれる」
日は「倫理観に基づき悪いことをした人は悪いが、その行為は正当か?罪悪感を負うことで裁かれる」
丁も似ていますが何が悪かは日本と似ているものの「死こそが裁き」という感じ
仏は「悪いことをした人は全員が悪い。プライドや地位を傷つけるなど人間としての喪失感が裁き」
米英は“正義が勝つ”というのが根底にあり、犯人が捕まれば一旦解決。
仏丁は“相応の報いを受ける”が、それが悪人のみとは限らない。
納得の根本 → 正義(米英)・秩序(日丁)・個人(仏)
まとめるとこんな感じ。
アジア系の文学作品をまだ読めていないので、今度はアジア文学にも挑戦したい気持ち。
外に出たくなくなるくらい暑い日には、お家やカフェでゆっくり読書。いかがでしょうか☀?









