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CADとはComputer Aided Designの略で日本語ではコンピュータ支援設計と呼ばれています。コンピュータを用いて設計をすること、あるいはコンピュータによる設計支援ツールのこと差しています。また、コンピューターを用いた製図システムとも言われており、その場合はComputer Assisted Drafting若しくはComputer Assisted Drawingとなり、同義語として扱われています。建築系・機械系・電機系・服飾系など、さまざまな分野で各種のCADソフトウェアがあり、2次元や3次元、汎用型と専用型が存在します。

建築・土木・機械分野をはじめとして、様々な分野で利用されている、オートデスク株式会社が開発する汎用の図面作成ソフトウェアです。3Dでの立体的な図面描画やアニメーションが可能であり、VBAやAutoLISPなどのプログラミング言語を活用したカスタマイズができます。CAD演習をするような教育機関では、廉価版のアカデミックパッケージが用意されており、代表的なCADソフトウェアとして用いることが多い製品です。

Auto CADはモデル空間と呼ばれる無限大の作業領域に現尺（実寸）の1/1スケールで作図していきます。線種・文字・寸法などを尺度によって使い分けます。図面枠を描いたり、印刷設定などで用紙サイズや尺度を設定しますが、その方法はモデル空間（モデル）だけを使用する場合と、印刷専用のペーパー空間（レイアウト）の2パターンが存在します。建設系ではレイアウト空間が、よく使用されていますが、他で対応できるCADソフトウェアが少ないため、データ変換等を考慮しレイアウトを使用しないケースも少なくありません。

CADオペレーターとは、様々なCADソフトウェアを使用し図面作成を行う職種です。CADソフトウェアが広くつかわれるようになる前は、設計者が作成した図面を電子図面化する仕事が主でしたが、昨今ではCADオペレーターにも業務知識や設計知識を求められる場合もあり、実務経験を要する場合もあります。広い知識と多くのCADソフトウェアを扱える人材が重宝される職種です。

PC-9801、DOS/VのDOSで動作する2次元汎用CADとして開発が始まったCADフリーソフトウェア。jw_software_club（清水治郎氏、田中善文氏、岡野輔仁氏）が開発。開発初期はドラフター・製図板の延長としての汎用CADを目指していたが、多くのユーザーの意見を取り入れたものが原型となっています。現役の建築士が開発に参加していること、フリーウェアであることと、ワンキー操作で画面表示を切替えることができるなど、当時の他のCADアプリケーションソフトウェアにはみられない軽快な操作性が多くの設計者に受け入れられ、建築設計を中心に広く普及しました。